2016年10月1日土曜日

逸材@ミスiD【1】


この度、3人の逸材を発見しました。

祝日が多かった先週、私は自堕落なネットサーフィンに耽っていた…ああ、朝ご飯で使った食器洗ってない…こんなことやってる場合じゃないんだが…と思いながらクリックを繰り返していたところ、ミスiD2017のサイトに流れ着いた。
あ、これは玉城ティナとか蒼波純とかを輩出した、一癖ある魅力を持った女の子を発掘するコンテスト。松居大悟監督の映画『私たちのハァハァ』に出てた真山朔ちゃんもこれ出身だよね。へー、今年のファイナリスト決まったのか。
面白い子いるかなーと思いながらサムネイルを眺めていると、ん? と思う写真がある。左斜め方向を向いた、眼鏡の子。こういうコンテストに敢えて眼鏡で参戦するのは珍しい気が。青いTシャツはいいとして、左腕がカラフルにデコられたギブスで覆われている。ギブスからは何故か数枚の短冊が垂れ下がっていて、手にはリカちゃん人形が握られ…何が起きているのか。サムネイルをクリックすると、強烈な自己紹介文が目に飛び込んできた。

【逸材1:noodle】


出典:http://miss-id.jp/nominee/2665

『最初に伝えておきますがわたくしnoodleは不美人です』…!! 驚愕。
しかしその下の、彼女が影響を受けてきた書籍や映画を見ると、私と被っているものがあり、ちょっと親近感。サムネイルでは分からなかったけど、ブルーのソニックユースTもお洒落。にしてもこの、左腕の短冊が…「脱構築」「わたしという名のたたかうサブカルチャー」って一体。誰か説明してくれ。必然的に約11分のPR動画をクリック。


11分後。私は嬉しい驚きがじわーんと胸に広がってゆくのを感じていた。何この逸材。凄いものに出会ってしまった。

再生ボタンをクリックした時、「アイドル媚びんじゃねぇ」「アイドルオーディションってクソだな」みたいな動画だったら嫌だな…という不安がよぎった。(確かにアイドルにありがちな、ひたすら男に都合のいい存在を演じる主体性のなさは私も嫌だけど、そういう存在になることで自己実現できる女と、それを応援して幸福を感じる男の価値観も尊重されるべきだと思うから。)
しかしnoodleは、遠慮がちな声で言った。「えーと、こんにちは…noodleです。今日、数か月ぶりにお化粧したら…」あ、謙虚な感じ。
noodleのあんまり大きくない声を聞いているうちに、これは凄いのでは、という思いが徐々に芽生えてきた。まず、女性が伸び伸び生きることへの社会からの圧力に対して自分が感じる違和感を、こういう場で発信する潔さ。でもそれ以上に、美しいものをいいと思ってしまう自分自身の価値観も自覚していて、それもしっかり口に出して言う率直さに打たれた。「自分を表現している女性を恋愛・性的欲求の対象として見るのは暴力だ!」とか「私は絶対に人を見た目で判断したりしない! 社会が間違ってるんだ!」ではなく、そういう社会を作り出している要因は実は自分の中にもあることを踏まえ、その上で何が女の子の幸せなのかを考える姿勢を見て、この人は信用できると思った。彼女の思考回路を辿っていったら、幸せになるヒントが見つかる気がする。

ちなみに、noodleが自己紹介文やSNSで挙げていた作品/場所のうち、私もいいと思ったものは以下の通り:
ゴーストワールド / 顔 / 明日また電話するよ / 弥生美術館 / Hara Museum Ark(←原美術館も、という理解)
しかも、行きたかったけど気付いたら終わってた展覧会に、noodleはしっかり行っていたりして、ちょっと敗北感。私の方が5年以上長く生きてるのに…orz
一応、自分はサブカル系だと思っているが、読んだ本や見た映画・展覧会の量では、多分勝てない。
「『ゴーストワールド』いいよね! 自分がアメリカに生まれたらイーニドみたいになってたんだろうな、って思ったー!」
「『顔』私も好き。藤山直美もいいけど、故・中村勘三郎(当時は勘九郎)、歌舞伎役者のオーラが完全に消えて、しょぼい浮浪者になりきってたよね。天才、神」
そういう話できたら楽しそう…できるのか分からないけど…

ミスiD2017のグランプリ発表は10月末。選考期間も残り1か月を切った。
noodleは左腕を療養する目的もあるのか(ギブスはファッションというより本当に治療中だそう)、実家のある岡山で静かに過ごしている…という認識だけど、東京に戻ってる可能性もなくはない。
(私は完全に他人なので、その辺は正確に把握していない&してたら怖い。)

どこにいても、そのままで、マイペースに生きて、考えて、色々発信してください。
選考が佳境に入った辺りで気付くってのも遅いけど…応援します。

で、口先だけではいけないと思い、人生で初めて、ブロマイドをネット注文してしまった…!!
そろそろ届く予定。
(アイドル応援アプリ「CHEERZ」で応援するというやり方もあるんですが、そっちはよく分からなかったのでアカウント作ってない…。にしても色々考えるなぁ、ミスiD2017実行委員会よ。。)

そして、私が独断で選んだ逸材は、もう二人います。つづく。

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