2018年2月19日月曜日

京都脱力紀行



今月の上旬、京都に行ってきた。

金曜から有休をとって京都入り。
新幹線で隣の席にスーツのビジネスマンが座ったので、ちょっと優越感~

今回はテキストよりも写真中心で振り返ってみる。
【新京極~錦市場界隈】


江戸時代のテイストが残る薬屋。かっこいい店構え。


交番の看板は明治~大正時代のものが現役。馬に乗った警官、素敵。


蛸薬師(永福寺)。アーケードの中にふっと寺がある光景、トリップ感が高まる。

【叡山電車】

鴨川の東側を走る叡山電車で、街からちょっと外れた北東のエリアに向かう。


沿線風景が、街中よりもローカル。

目的地は、一乗寺駅から徒歩数分の、恵文社一乗寺店。


本好きにとってはもはや聖地と言っていい店。
1975年の創業以来、独自の本のセレクトや個性的な店構えで営業を続けてきた。
90年代に他店に先駆けて雑貨も置くようになり(今では珍しくないが)、一気に知名度が上がったとのこと。

店内にはギャラリーやイベントスペースなどもあり、単に本を買う場所というより、人生を豊かにするヒントを探す場という感じがした。
木をメインにした床や本棚が、経てきた時間の重みを感じさせつつも温かい雰囲気。「次元の高いヴィレッジヴァンガード」みたいな。

(三条にある本屋・ホホホ座にも行ったんだけど、その時は一眼レフを持参しておらず、スマホで撮るのも忘れた…そっちは隠れ家的なテイストがあって、これまたいいお店だった。
古書も扱っていて、その中にちょうど読みたかったやつがあったので迷わず購入!
軽食も出してるので、次に行った時は食べたい。カレーを。)

そして、一乗寺駅から徒歩数秒の場所には、まさかのラーメン二郎が!!


同じ電車に乗っていた、大学生らしき男子二人連れが入っていった。
京都人は味覚が繊細で、がっつり味のものは口に合わないんだろうなーとか思ってしまうけど、育ち盛りの男の子は京都人でもこってりしたラーメン食べたいのか……まぁそりゃそうだよな……一つ学んだよ。

【古川町商店街】

三条にある、昭和の香りが残るアーケードへ。



目的地は、知ってる人は知ってる裏名所、「むらを東山堂」……。
市井のアーティストを発掘する天才・都築響一の本に紹介されていたので、足を運んだ。
(なお、都築響一は、ミスiD2018グランプリ・ろるらりちゃんにもインスピレーションを与えている偉大な存在。)
店の手前には、下の写真のような素朴なお菓子が並んでいる。
ここまで手作りテイストのお菓子が買える店って、かえって珍しいかも。

しかし、この店の真骨頂は、店の奥の棚に置いてある、衝撃のおまけカード付きの大人用おかき!!
これに関してあまり多くは語らないが、写真を見てお察し下さい。

内容自体は下ネタでありつつ、ぎりぎり下品にならない絶妙な絵。
これだって大事な文化だよね、という矜持を感じる。
商店街を南に下ってゆけば花街・祇園だからなー。そういうことかなー。
京都の裏の顔を知ってしまったよ。無論、おかき本体も美味しい。

【おまけ・奈良】

足を延ばして奈良にも行った。


人と鹿が共存。平和な光景。


空腹時に、絶妙なタイミングで姿を現した茶店。



わらび餅、抹茶。ここにも鹿はいる。

もろもろした口どけと、きな粉&黒蜜の素朴な甘みに和む。
歩き回ったせいで早くなってしまった血流をスローにしてもらえた。

※その頃、東京ではミスiDカフェが行われていたのだが、告知が出た時にはもう新幹線の切符取ってたので、残念ながら行けず。

そんな感じで、神社仏閣、文化的スポット、珍スポット、色々回ってきました。
行っても行ってもまた行きたい場所が出てくるぜ、京都。ま、どうせまた行くし。
今度は北上して貴船神社まで行けたらいいな。本屋ももっと開拓したい。
マンガミュージアムも気になるし、龍安寺の枯山水もまた見たいし、よく考えたら奈良の餅飯殿商店街の古道具屋とかもゆっくり見たいんだった……次に目指す場所を挙げればきりがない。

そして本屋を2件はしごしたため、積読が4冊増えてしまうことに!
本棚のキャパへの配慮があっちで完全に飛んだ……。
でもいいセレクトをしている書店への恩返しでもあるからねぇ。買うって大事だよねぇ。客としてはねぇ。

今よりも賢くなって、またこの地を訪れるのだ、水溶きかたくり子よ。